2010年世界フィギュアスケート選手権
2010年 04月 07日

国際スケート連盟の主催による
世界フィギュアスケート選手権の2009-2010年シーズンで、
シニアクラスの男女シングル、ペア、アイスダンス種目など、
2010年3月22日から3月28日までイタリア・トリノのパラベラで開催されました。
1896年に第1回大会が開催されて以来、100回目の大会です。
会場のトリノパラベラは、トリノ・オリンピックでのフィギュアスケート競技会場。
2006年の五輪では、フィギュアスケートとショートトラックスピードスケートが行なわれ、
荒川静香さんが、日本人初のフィギュアスケート金メダルを獲得した舞台です。
会場の外観はヨットの帆「VELA」をイメージさせるフォームで作られ、
トリノ中心街から来るまで20分ほど南へ移動したところに位置しています。

1961年に完成したPALAVELAは、
1969年のイギリス映画「ミニミニ大作戦」(ITALIAN JOB)でも使用され、
警察の車とカーチェイスをした際に、
車でこの建物の屋根に上っていくというシーンでも有名です。
http://www.youtube.com/watch?v=j0nXDOr1r6A
その後、2003年からオリンピックに向けて改築され、
スケート会場としてはおよそ8000人、
バスケット・ボールの試合では9000人の収容が可能になりました。

観客の入場口は西口または南口となり、
チケットをチラ見するくらいのゆるいチェック体制で、
試合を見に行くというよりも、コンサートでも行くような雰囲気です。
それもそのはず、男子SP、FSの会場内は大半が女性でした。
サッカーの試合とは違うわけです…。
ちょっとシート間の狭いベンチシートに座ると、
会場内の異常な暖房の強さに驚かされ、
氷の表面が柔らかくなるのではないかと、
素人考えで心配してしまいました。
私はイタリア滞在が15年になりますが、
初めて生で日本の国歌を聞くことになりました。
何だかとても不思議な感じです…。
表彰式の後、会場を後にするとき、
イタリア人の観客から「おめでとう!」「すごく良かったよ!」
という温かい言葉をまわりからかけられ、
別に…私が試合に出たわけではなく、
「ボーっと」見ていただけなんですけど…、と最初は思っていましたが、
だんだんとまるで自分のことのように嬉しくなってしまいました。
「喜びをみんなで分かち合う」というイタリアの考え、
温かいイタリアの観客に心から感謝したいと思います。

川倉 靖
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by maxguid
| 2010-04-07 17:47
| 川倉靖さんの記事